大相撲八百長問題の実態を元関取が激白

千代白鵬、元春日錦も実力があるのに八百長?

 「まさか、あの2人がやっているとは。そんなことをしなくても普通に相撲を取れば勝てる実力があるはずなのに…」

 千代白鵬、元春日錦の竹縄親方が八百長に関与していたことを聞き、元関取はそう驚きの声をあげた。「関取」とは十両以上の番付を指し、一流の力士として世間からも認められる。2人の境遇が、良くわかるのではないだろうか。まずは、メールや、「中盆(なかぼん)」という仲介者を使う手口について聞いてみた。

 「いくら力士同士でも、面と向かって、星の貸し借りを言い出すことはなかなか難しいと思います。しかも、相手が先輩だったらなおさらです。それに、ピリピリした支度部屋では、そんな話ができる雰囲気ではありませんしね。だから、中盆がいたり、メールを使ったりするんでしょうね。メールなら2人だけしかわかりませんし」

 十両になれば、相撲協会から毎月給与103万円が支給されるようになるが、幕下に落ちると支給はなくなる。この雲泥の差が八百長を生んだ原因の一つともされる。千代白鵬、元春日錦は十両が長かった。この元関取も当然ながら、十両や幕下も経験しているが、八百長は持ちかけられたことはあるのか。

 元関取は「(話を)もちかけられたことはない」とキッパリと言い切る。では、見たことはあるかどうかについても「見たことない」とした。

 疑わしい行為としては「部屋が違うのに、やたらと仲がいいというのは少し疑った方がいいかもしれない」(関係者)という声もある。

 では、次に「する人」「しない人」の違いとは何かを聞いてみた。

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