10倍騰がる低位株を発見する5つのコツ

5項目をチェックするだけでテンバガー

 確かにPBR1.0倍割れということなら、今の日本の株式市場には数多くある。言わば低位株だらけと言って良いかもしれない。それらを見極めるポイントは破綻しないかどうか。そのために5つのチェックが必要となる。詳しくは鮎川氏の著書『テンバガーを探せ! 10倍儲かる低位株投資術』(ダイヤモンド社)を参照。

 「低位株投資の最大のリスクは値下がりではなく、破綻です。これを回避するためには、実際に過去に破綻した上場企業に共通した項目を調べて、厳選し5カ所に落ち着きました」

 まずPBR1.0倍未満をスクリーニング。その中から、この先の上昇余地を考えて株価の低いものから順番にチェックしていく。その銘柄の中から、(1)営業キャッシュフローがプラス、(2)営業利益がプラス。(3)利益剰余金が大きい、(4)現金同等物が大きく、(5)株主持分比率が高いもの(ただし高すぎるものは要注意)。しかし、それでも候補に残った銘柄は一つではない。それらをどのように選ぶのか?

 「5項目のチェックで残った会社は、どれも当面は倒産する可能性が低いものです。その中から選ぶなら、わたしは株価がより低い方を選びます。その方がより多くの株を取得できる上に、上昇の余力も大きいので、パフォーマンスも大きくなりやすいですから」

 ただ、ここで一つ注意しなければならないことがある。「企業の先のことは誰にもわかりませんから、好き嫌いや、その業界のことなど主観は入れて考えないことです」という。ただ、株式投資は銘柄選びもそうだが、タイミングも重要になる。今の時期は、テンバガーを狙うには良いのか?

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