誰もが池辺さんのようになれる投資環境?
池辺さんが指摘したように、東京金融取引所の取引所為替証拠金融取引の2008年11月末時点で口座数が11万4301件、預かり金が762億円となっている。昨年暮れの口座数5万6383件と比べれば、2倍以上にも増加していることがわかる。しかし、その一方で同取引所の全取引数量も約390万枚で、前年同月比38.3%、前月比47.5%となっており、折からの金融危機の影響なのか、個人投資家のFX離れが進んでいるようにも見える。しかし口座開設数の伸びが順調ということは、皆、来るべきチャンスを狙っているということなのか?
―この数字をどう捉えるか
「口座数だけ増えてきているということは、この不況なので、皆さん財産を作ろうとしているのだと思います。それでも、先が読みにくいために、いつが投資するタイミングなのかがわからないのではないでしょうか」
―ズバリ投資するタイミングは
「私は十数年間ずっと手書きのチャートをつけていますが、つけ始めると楽しくて、相場の大きな流れがわかるようになります。自然と、これからの動きが読めるようになるんですね。『天井三日 底百日』と格言にもありますけど、底は大体100日くらいで当てはまると見て良いかと思います。円はドルに対して90.82円(昨年10月24日)まで行きました。この辺りが底と見て、1月の下旬。この辺が一つ、買いのチャンスではないかと思っています。この頃にちょうどアメリカはオバマ新大統領が就任しますが、突如サプライズがあるのかどうか? あればドルに動きがあるでしょう。悪い材料は、もう大半は出尽くしているような気がしますし、これ以上は出てこないでしょうかね?」
―通貨ペアは何が
「好みはあるけど、トルコ、オーストラリア、南アフリカですね。私は南アのランドは値幅が少ないので、今は貯金感覚で持っています。ただ取引量が少ないので、あまり大きな金額を入れずに、また利食える時はしっかりと利食っておくことですね」