奥義2「超速行動」でエリートたちを置き去りにする
「自分としては結構がんばったんだけどな~」という気持ちがあったので、僕の将来がまたもや真っ暗になり、倍の仕事量をやってもダメならどうしたらいいんだろうと考えているうちに、量でダメならスピード勝負だと気付きました。
後日、同じような仕事を社長から頼まれたので、一度試してみようと、書類を当日中に出してみることにしました。あまり内容は突き詰めずに、帰り際に提出できるように急いで作って出したところ、相手がまず驚くんですね、もうできたのかと。目を通してくれた社長自身に、「こことここはこういう風に変えたら使えるから直してこい」と言われたんです。
これは僕の中でも30点ぐらいの出来の資料なわけです。だけど評価は長い時間かけた時よりもよくて、さらにアドバイスまでもらえた。指摘された通りに修正して、明日また超速で出せばOKというわけです。締め切りまで3日ぐらい残っていたんですけど、言われるたびに同じ事を繰り返していったら最終的にはOKが出て採用されました。
やりました!でも、よくよく考えると、この書類は半分以上、社長が直せと言った部分を修正したもので、実際には僕の作った資料ではないんですね。けれども、効率もいいし、評価も上がるし、採用された。だらだら時間をかけるより、スピード勝負の方が結果的には認められたわけです。一発勝負(クオリティ勝負)の場合、能力を問われるけれど、スピード勝負でいくと、心証がよくなり、相手もフォローしてくれることに気づいたんです。一発勝負で僕はまったく自信がなかったので、これからはスピード勝負で行こうと決めました。
スピードはそれだけで強烈なメッセージになります。僕自身、超速行動で今まで手が届かなかった立場の方々とも人脈を築けるようになりました。でも普通だったらやはり、速さは大事と思っていても躊躇したり、計算してしまうことはあります。でもそうしていると行動は遅くなってしまう。
僕の場合、最初に即決して、即決した後に考えます。いつもと同じ安全圏にいて、いつもと同じ思考をしていると、相手にインパクトも与えられないし、自分を変えることもできない。人の5~10倍のスピードで行動していると、自分より成功している人の勝ちパターンを知ることができるようになると思うんです。