ヤバイ時の株主総会の準備の裏側

綿密なリハを5回も

 過去に「月刊現代」(現在は休刊)誌上で、フジテレビが社員株主全員を集めて綿密なリハーサルを5回も行ったと報道されたことがある。そして総会では質問者14人中9人が社員株主だったとされた。

 株主総会でこの件で質問が出ると、「適法の範囲でリハーサルを行っている」とフジテレビ側は回答したという。ただし、リハ5回という回数は番組制作でもしないだろうし、あまりにも多いような気がしてならない。こんな例は珍しいだろう。

 また、株主対応だけではなく、報道陣の対応もキッチリと考えておかなければならない。別室でモニター見学などの方法が使われるが、あとは上場企業としてどうかとは思うが、本当に「ヤバイ」時は記者を会場から締め出すことがあるようだ。
ある会社では実際にそういうこともあった。

 「(事件があった)その会社のの総会では、議場はおろか、いっさい会場内に入れてくれなかったですね。株に興味はないですが、そういう時は自分が株主だったら中に入れるのになぁ、と株主をうらやましく思うこともありましたよ」とは全国紙記者。


ソニー本社
 今年は、注目度の高い東京電力、ソニーの株主総会がともに同じ28日に行われる。ソニーは例年よりも10日ほど遅い開催となる。メディアに取り上げられたくないことは、ネタの多い日にぶつけるのは鉄則。もちろん、そんな意図ではないと思うが…。

 いずれにせよ、どちらも大荒れとなることは間違いない。

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