究極の節税法「パーマネントトラベラー」(3)

PTに不人気な米国?

 日本人にとっては、ハワイやグアムは移住も多く、また生活文化などが身近でなじみも深いながらも、PTにとっては不人気だ。もちろんそれは、節税を目的とするならば市民権や永住権と取った場合、国内外のどこにいても税金が課されるという点で厳しい税制が敷かれている。

 他の人気がある国について一部抜粋する。カナダは積極的に移民を受け入れていることでも知られているが、投資家ビザがあり35万米ドルを投資すれば長期滞在ビザを取得することができ、永住権を取れば財産税、相続税はかからない。オーストラリアは、1年のうち183日以上滞在すると「居住者」としてみなされてしまい、全世界で発生した所得について課税がなされる。ニュージーランドも人気が高いものの、不動産を取得してしまうと「居住者」扱いになってしまうが、譲渡税、相続税がない。

 他ではタックス・ヘイブンで有名なバミューダは、50万ドル以上の不動産を購入するなどすれば居住権を得ることができる。所得税のほかにも相続税、贈与税も無税になる。

 自分にとってすべての面で都合の良い国をみつけることはなかなか難しい。最初に述べたように、ライフスタイルに合わせて、自分で最適な組み合わせを見つけていけば良い。では、最後に番外編を紹介する。


バハマのアトランティスホテル

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