洋上の“移動式億ション”
「ResidenSea」なる洋上億ションがある。ノルウェーのレジデンシー社が企画したもので、バハマ船籍となる。日本のメディアにも何度か紹介されたこともあるので、ご存知の読者もいるだろう。面積が100平方メートル超、価格は約124万ドルから約600万ドルまでという、まさに洋上億ションだ。そして年間維持費も6万1500ドルからとなっている。だが、これほど高額にもかかわらず人気は高いのだという。それはなぜか?
まずPTにとっては理想的な住居だという点。それは、世界の港を転々として各々の居住地には最高でも3週間しか滞在しないことになっているからだ。これなら税務上は「居住者」になることはあり得ない。ここでビジネスを行えば、日本で同じことをするよりも節税効果があるだろう。
また、それだけではない。船内の設備は豪華でいたれりつくせりの上に、カンヌ映画祭、モナコグランプリ、アメリカズカップなど大イベントに合わせて寄港するなどしている。
購入資格者は6億円以上の資産保有者ということで、富裕層のみに許されたユニークなPT手法でもある。
次回は、費用や生活、さらにはPTならではの社会貢献について見ていく。(つづく)