自称「大ボラ吹き」孫正義氏の勝算

株主に迷惑はかけない

 「光の道」とは、総務省が提唱した「2015年までにすべての世帯でブロードバンドサービスの利用を実現する」構想のこと。国の力に乗じて、孫氏は主張を展開していたが「我田引水なので、日本の記者は最後には誰も相手にしなくなった。その後は海外メディアに訴えたりするようになった。自然エネルギーも『またか』という感じ」と全国紙記者は話す。


賛同者、橋下徹大阪府知事
 7月には自然エネルギー協議会を設立し、現在34の都道府県知事から賛同を得ている。ただし、全量の買い取りと、送電線への接続義務が絶対条件でもあるとする。こうした法整備が整うかどうかが、収益化できるかどうかの生命線でもあり、まだまだ事業としての疑問は残る。

 孫氏は「どのくらい収益に貢献できるかわからない。(価格は)世界標準から逸脱するようなものにはならないだろう。株主の皆様には迷惑にならないようなルールになるだろう。フェアなルールであれば、健全な事業となると想像している」と前向きな見方を示した。

 福島第一発電所の年間の発電量は33キロテラワット(東電資料より)。これは、現在の日本全国の住宅のソーラー発電量の約10倍に相当する数字だ。コスト、さらには農地の取得など困難は大きい。

 ファイナンスが今後は生命線となる。

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