シャープ工場見学が大スターのライブ並みに競争率が高い

 株主向け工場見学が高倍率抽選となり、今年の株主総会で批判を浴びたシャープの片山幹雄社長。この問題について、社長自らが「必ず改善する」と宣言したことは、ゆかしメディアが伝えた通り。次の見学会では、多くの株主が参加できるものと期待しているはずだ。ところが、次回もなんと、競争率30倍超の“プラチナチケット”になることがわかった。片山社長の公約は、なんだったのか。「総会での社長たる者の発言を、軽く考え過ぎていないか」(40代株主)と、憤る声が出ている。

アレッ、総会の声が反映されていない?


シャープが株主にあてた工場見学案内
 シャープが株主向け見学会を計画しているのは、大阪・堺に2009年秋に稼動した、液晶と太陽光のパネルを生産する「グリーンフロント堺」。総会後、決議通知とともに工場見学の募集案内が届いた。

 9月15日と16日の2日間にわたって実施するという。案内を見て、驚いた。1日当たり160人、2日で合計320人と書かれている。昨年、5000人超が応募したと聞いている。これでは、片山社長が約束した「改善」にならないのでは、と心配になった。

 考えてみると、こうした通知は総会時点で印刷を済ませている。記載を変えられなかっただけで、社長の声を反映しようと、枠を拡大する準備をしているに違いない、と予想した。ところが…。

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