田園調布の大豪邸は未登記?の退職金長者

株主総会もスンナリと通過

 退職慰労金という制度が日本企業の役員には存在する。東京電力もすでに廃止しているなど今後は株主の目も厳しくなる部分ではあるだろう。ちなみに10位以内に入った4人は次のとおり。

・多田勝美氏 6億4900万円
・榊原秀雄氏 5億9800万円
・高田重一郎氏4億6100万円
・木下守氏  3億9400万円
(金額は退職金)

 今回、多田氏が日本人で1位になった要因はまさに退職慰労金にある。支給額は6億4900万円。当然ながら、株主総会の場でも諮られたというが、関係者によると、異論はまったく出ずに、スンナリと通ったそうだ。

 金額の算定方法は各社によって違うため、功績、年数など係数がまちまちでわかりにくい。まだ、日本では役員報酬の個別開示の制度まではないのだが、HOYAでは個別開示を要求する株主提案も出されて、賛成が過半数に迫るなど、株主の目は厳しくなる一方だ。今後はスンナリとはなかなか行きそうにない。

 今回、名前を挙げた4人は平たく言えば、とりあえず勝ち逃げしたということになる。

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