研究費を流用して、3人の愛人と隠し子1人を養っていたとして中国政府系研究機関、中国科学院の学者が捜査当局に拘束された。不正発覚のきっかけは、なんと妻のブログだった。
元弁護士の妻がブログで
段振豪氏と愛人との間に生まれた娘
「まず一人の人物の経歴から紹介します」。冷静なこの一文から始まった書き込みは長文で、8ページに渡る。段氏の経歴から、浮気が発覚するまでの経緯、浮気の実態など事細かに記され、証拠写真の数々も掲載された。
それによると、妻と段氏は1987年に結婚。翌88年6月に段氏がアメリカに留学したため、89年子供が9カ月の時に、妻も弁護士の仕事を辞めて渡米する。
98年、段氏は中国国内のプロジェクトに参加するため帰国、その後も何度が中国で仕事をしていたという。07年以前はアメリカにいる時間の方が長かったが、それ以降、アメリカに帰るのは1年に2、3回になり、滞在期間も2、3週間と短くなっていった。
最近は、段氏は国内外での仕事が増え、妻と過ごす時間がほとんどなかったが、彼女はそれを理解しているつもりだった。