大富豪子弟の「貧乏旅行」に隠された野望

 米国には大富豪の子弟があえて、夏休みに新興国の環境の悪い所に旅行に出かけるプログラムがある。メイドさんが何でも身の回りの世話をしてくれないどころか、エアコンも利かず、蚊もたくさん出る家での雑魚寝。しかし、劣悪な条件な割に費用は高額。こんな旅行に毎年なぜあえて行かせるのか。些細な旅行かもしれないが、そこには、米国大富豪の野望が隠されているのだ。

大富豪子弟が体験する真夏の“地獄旅行”


(写真はイメージ)
 中・高・大学生が夏休みを利用し、新興国などに出向き2週間以上のボランティアを行うツアー「Service learning trip」(以下SLT)がある。このツアー、例えばペルーに3週間滞在し、日本円にして約50万円を現地の世話をしてくれる人やホームスティの人に支払うことになっている。

 この50万円には現地までの航空券は含まれていない。例えば日本の保護者がアメリカの公立の高校へ一年間留学をさせるのが渡航費込みで125万円 (http://www.afs.or.jp) であるのに比べるとすこぶる高額なことがわかる。

 SLTでは観光地には連れて行ってくれないし、美味しいものにもありつけない。学生たちにはなれない気候、土地の食べ物、風習の違いと困難極まる生活が待ちうけている。ドアのないトイレの暮らしや家族10人と一部屋で一緒に寝起きすることもある。しかしこのツアーは、米国の大富豪や資産家の親たちには人気があり、親たちは喜んで子供を行かせているのだ。

 それはなぜか? この旅行そのものに野望が隠されているからだ。

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