株長者をあきらめ資産40億円築いた投資術

同じ不動産を何度も見に行くマメさ

 物色はまだまだ続いた。Tシャツ、ジーンズ、深々と被った帽子で出歩いている姿を、大阪地裁などでよく見かけられている。これが、不動産物色の際の「戦闘服」のようだ。物件は必ず自分で見に行かないと気が済まないという性質。しかも、一つの物件につき何度も見に行くそうだ。

 大阪府の山間部に位置する能勢町に7億円と言われる豪邸を建てたが、その後、大阪地裁の近くに完成した億ションの最上階フロアを2戸購入している。それさえも、大阪地裁が近いから、競売の手続きが便利だからではないか、と言われたものだ。

 また、飲食店を開くにあたっては、吉本興業に近い大阪ミナミ、さらには東京でも芸能人のたまり場である西麻布という、やはり土地勘のある場所を選んでいる。

 巨額の資産を築いたのは、やはり本業が大成功したから。その両輪としての投資の存在があり、複数の収入源をいち早く確保できたことが大成功につながった要因だ。

 さらに、超売れっ子であったにも関わらず、ついぞ長者番付にはその名前は出てくることはなかった。これは芸能界七不思議の一つでもあるが、資産管理会社の使い方もうまかったのだろう。

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