「休火山銘柄」と「死火山銘柄」の違い
被害が広範囲だったことで復興需要は様々なところである。例えば、宮城県の石巻ブロックだけで鹿島JVが2400億円規模の契約を結ぶと報じられている。もちろん、他のエリアにおいても、順次、事業は行われる。
鮎川さんは「「震災復興関連は、震災の復興に伴う事業に直接的に関わることにより、その企業の業績に多大な好影響をもたらす可能性の高い銘柄を指します」と説明する。
・鹿島
・清水建設
・西松建設
・佐藤工業(非上場)
・飛島建設
・竹中土木(非上場)
・若築建設
・橋本店(非上場)
・遠藤興業(非上場)
JVには鹿島、清水建設などスーパーゼネコンも名前を連ね「いずれの企業も、宮城県における過去最大規模の公共工事を請けたことにより、大なり小なり業績に寄与することは明白です」とする。
これほどの好材料を秘めながらも、市場の反応はかなり薄い沈静状態にあるのが、「休火山銘柄」。つまり動意づく可能性を秘めたもので、そうでないものが「死火山銘柄」となる。
次ページでは、休火山銘柄を探すためにスクリーニングしていく。