ヤリ手女性社員の明暗を分けた接待術

ヘッド来日は千載一遇のチャンス

 彼女は、前々からロンドンの本店に勤めてみたいと考えていたがなかなかその機会がなかった。コネも人脈もないのに、異動願いを出したところで、握り潰されるだけ…そう考えた彼女は、彼女の部署のロンドン本店のヘッドの日本出張の際に、接待の幹事を名乗り出た。

 幹事と言っても、実際のアレンジをするのは彼女の部下である1、2年目の新人だ。

 海外のエクゼクティブの嗜好を満足させる接待とは一体どういうものか。新人はそこで頭を悩ませる。まず、高級感を出す事は第一だ。そしてせっかく日本に来てくれたのだから日本らしさを出さなければいけない。そもそも日本でフレンチを食べるぐらいだったらフランスに行くだろう。ならば、日本食という事になるが、生魚は食べるのか、食べられなかったら肉料理か、和食で肉料理というとスキヤキ、新人は先輩A子からその外国人上司のあらとあらゆる好みを聞き出し、接待のアレンジに奔走する。

 前回、すきやきで喜んでいたという情報を得た新人は、予算と相談し「高級しゃぶしゃぶ店」を接待会場にする事に決めた。ここで新人の役割は終える。そして、実際の外国人上司のご優待を行うのはA子である。

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