最後は運頼みか
「君の家は金持ちか」「君は運がいいか」
野田佳彦首相
野田氏が政経塾から最初の首相になると思っていた人は多くはないだろう。それでも、そこは「持っている人」だった。しかし、上甲元塾頭は「国家100年の計を持った政治家を生みだすことが、わたくしの仕事だと思っていた」と話すように、首相を輩出することや一大派閥を作ることが目的ではない。
記者の間からはこんな同情論も聞こえる。「まだ(政経塾からは)誰もボスになっていないから、政策を実現するにしても難しいでしょう」。確かに、日本の政界においては、首相がトップではない? ということは誰でも知っている。
卒業生で政治分野に進んだ人は45.2%。政経塾の広報担当者は「(来年は)入塾希望者が増えるのではないか」ともいう。塾が存続するかぎり、政治家はどんどん増えていくだろう。
しかし、100年の計は持っているだけでは意味がない。実行してこそ。単なる「政治家予備校」になってしまっては、樽床衆院議員の言うように本当に塾はやめてしまった方が良いのかもしれない。