プロ野球界の盟主・読売巨人軍で勃発したクーデター。現在は少し落ち着きを取り戻したが、騒動そのものは乱を起こした清武英利球団代表に分が悪いとも言われる。しかし、渡辺恒雄読売グループ本社会長のいつになく大人しい様子で、清武氏が何か「爆弾」を持っているのではないか、との声も聞かれる。
なぜかおとなしい渡辺氏
騒動は表立っては落ち着いているようで、清武氏も翌週の月曜日からは、通常のフロントとしての業務に戻っているそうだ。契約更改、来季の戦力補強などやるべき仕事はたくさんあるからだ。ただ、これで本当に「清武の乱」は制圧されたのだろうか。
「本当にネタは持っていないのでしょうかね。まさか丸腰のままで突っ込むわけではないでしょうし…」と読売関係者。
学生時代に対戦した原辰徳監督と
江川卓氏(77年、明治神宮野球場)
弁護士とも協議をした上で記者会見に臨んでいることからも、何か「爆弾」級のネタを隠し持っている可能性は否定できないのだ。
読売新聞社会部の記者として国税庁、検察庁畑を歩んできた清武氏。「巨人だけでなく、読売新聞社本体のことでも何か掴んでいる可能性もあるのでは。それに、いつになく渡辺会長が大人しいような気が…」と前出の関係者がいう。
それは爆弾を恐れているから、と見ることもできるが、それでは爆弾とはいったい何だろうか。