日本のバフェット・竹田和平氏に聞く、配当投資のススメ「配当は増え続ける」

アクティビストになる?

 アクティビストとは、モノ言う株主と呼ばれるが、日本では村上ファンドの存在が有名だ。竹田氏も自身の哲学であり、竹田製菓のV字回復の原動力ともなった「貯徳経営」を採用するように働きかけていくつもりだという。

 「(自分が)大株主になっている会社には貯徳経営をしてもらいたいから広めていきたい。今の世の中が良うなるように持っていってもらいたいで。貯徳経営の会社と、そうでない会社とだったら、どっちが勝つかね? そりゃ最初からどっちが勝つかわかっとるがね」

 ここで竹田氏がわかりやすい例え話に出したのが、織田信長と上杉謙信。天下統一を目指した信長、に対していつでも天下は取れるのに目指さなかった謙信。「義を貫いて徳を生きたというのが謙信かな。信長は結果から見ると、部下に謀反を起こされた」と竹田氏。貯徳経営が謙信? 金融資本主義が信長? と言うふうに当てはまるのだろうか?

 また、竹田氏は「(この不況で)世界のお金が3000兆円も消えた。結局、お金は幻だがね。お金だけで実現できないこともあるで」と締めくくった。

 こんなモノ言う株主なら大歓迎だろう。

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