橋下市長就任前にすでに落城の大阪市役所

関電は橋下氏にも詫び入れ?


関電本社
 一方、もう一つの敵とされた関西電力。大阪市は、同社の株の約9%をにぎる筆頭株主で、橋下氏はすでに、来年6月の関電の株主総会で株主提案をするよう、担当局に指示した。原発廃止を唱えるためだ。

 原発比率が高い関電は今年の夏、企業などに対し、15%もの節電を要請し、「根拠があいまい」と橋下氏に批判された。その上、節電を要請しているさなかに、森詳介関電会長が、「この夏の電力供給は、乗り切れそうだ」と発言したため、「関電の言うことは信用できない」と激怒された。

 橋下氏が市長に就任する19日、冬の節電要請がスタートする。前年冬に比べ10%の節電をお願いするもので、近づくにつれ、関電関係者の口は重い。

 夏にへまをした森会長も、口数が少ない。森会長は、今年の漢字が「絆」だと報じられた12日、「森会長にとっての今年の漢字は?」と会見で聞かれ、「“詫(詫びる)”です」とぽつり。節電、節電で、詫びてばっかり…で、これ以上、詫びることが増えぬように、という祈りもありそうだ。

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