東京の不動産投資家も地震でやられていた

 3月11日に発生した東日本大震災は記憶に新しい。日本の株式市場はガタガタになったが、やはり物理的に被害を受けやすいのは不動産だ。不動産投資家たちは儲かったのかどうか? 関東でも木造はやられ、意外にも東北は儲かったなどの情報も入ってきた。

「3・11」以降の東北は一部でバブル


宮城県名取市
 今年の不動産投資で避けて通ることができない話題が、3月11日に発生した東日本大震災だ。津波や原発事故で、東北地方の広範囲で傷ましい光景が拡がった。福島第一原発20キロ圏内など避難を余儀なくされた場所もあるが、すべて一律に価格が下がったわけではないというのだ。関東の不動産業者が言う。

 安く買い叩けると思ったのか、東北で最も人気の高い仙台市の物件を、関西から物色しに来た投資家もいたのだという。しかし「震度7でも潰れなかったんだぞ」と強烈なカウンターを喰らわせて、値下げに応じなかったのだとか。

 大量のがれきを処理するための建築機材、解体機材が必要となった。だが、それを置いておく場所がない。ということで「潰れて放置されていたゴルフ場を機械置き場に買い取る業者がいたり、二束三文の買い手がつかない土地などが売れた話は聞きます」(前出不動産業者)

 いわば「不良債権」が捌けたという意味は、大きかったようだ。「被災地で高級車が増えたという目撃談もあります」(同)。

 もちろん、これらの話は一部であって大きなダメージを受けたところは多い。それと同時に、全国の不動産投資家やその予備軍には、恐怖を植え付けるには十分だった。

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