東京の不動産投資家も地震でやられていた

東京都内でも木造物件はやられていた

 木造アパートは耐久度では、RCなどに劣るのは仕方がないところ。ただ、3・11の大震災では東京でも震度4を記録するなど、ダメージを受けた物件もあるという。

 「雨どいなどに損傷があり、100万円以上の修復費用がかかりました」(30代男性)など物件によっては、被害も出たのだという。

 別の東京都内在住の30代投資家は「急いで買い付けをする必要がなくなりました」と話す。

 そうした状況もあって、今年の前半はまったく物件の供給がなかったという。やはり、地震が需要を萎えさせたという見方が正しいだろう。


 前出投資家は「しばらくして反動で、築古の木造アパートが活発に出るようになってきました。また、銀行の融資も、評価を高く出してくれたり、低い年収でも対象にしてくれたりしています」と話す。

 築古の木造アパートは売り時だと見たのか、4000万円~9000万円クラスがよく出てきたのだという。ただし、地震によって鉄筋はありがたみが増したのか、あまり出なくなったそうだ。

 ただ、銀行の融資枠も前半戦は渋かった反動なのか、年度末に向けて帳尻合わせということもあり、3月まで投資家にとっては有利な状況は続きそうだ。

 また、不動産投資で極めて重大な訴訟があったことも忘れてはいけない。

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