さっさと宇宙開発がしたかった
ホリエモンインタビュー第2回目はビジネス編をお送りする。もしライブドア事件がなければソニー買収を本気で検討していたホリエモンこと、堀江貴文氏。では、その後は何をするつもりだったのか?
―「ソニーを買収して営業利益の世界一」を目指していたそうですが、もし事件がなければ、どこまで行っていましたか?
「世界一を目指すんじゃないですか。大きくしてキャピタルゲインを得て、宇宙開発事業とかそういうところに投資したほうがいい。もうできないですけどね。投資規模は小さくならざるを得ない。僕自身が。大きな会社を作って私が持っている株の時価総額も上がって、売ってキャピタルゲインを得て全部投資しようと思っていた。
それができなくなった。何千億円投資して、世界中から優秀な技術者を集めてそういう事業をやろうとしていたけど、できなくなった。人に文句言われずにね。これって、浮世離れしてますかね?
月よりももっと遠い星へ行こうとすると、そんな金額、国家規模じゃないと出せないでしょ。国家規模になると国民の賛同得ないといけなくなるので、至難の業ですよね。投資家がいれば、やいのやいの言われるし、そもそも事業計画は書けない。なぜなら、小学生みたいに鉄の隕石を丸ごと持ってくるんで、それで世界の鉄鉱石の1年分需要をまかなえます、みたいな。何言ってんのこいつみたいな話しか出せないから。だから他人のお金は集まらない。だとすれば、自分の金を捨てる覚悟で入れるしかない」
ホリエモン、こと堀江貴文氏