女子学院中学に合格したJさんの家、頭のよい子が育つ家【住まい編4】

女子学院中学に合格したJさんの家

 首都圏有名私立中学に合格した子どもがいる約200世帯の住環境を調査した、四十万(しじま)靖氏の『頭のよい子が育つ家』の実例の3回目。今回は女子学院中学のJさん世帯です。


イラスト/大川陽子氏『頭のよい子が育つ家』(日経BP社)より

 子ども部屋の完全個室化をどうしたら防げるか?

 女子学院中学に合格したJさんは両親と妹の4人家族で、典型的な鉄筋コンクリート4LDKのマンションです。マンションの場合、部屋が壁とドアで細かく仕切られているため子ども部屋が完全個室化してしまう懸念があります。

 四十万さんの調査で共通していたことは、「頭のよい子が育つ家」は、親と子どもがお互いの気配を察せられる空間がある、ということでした。その観点からすると、マンションは「頭がよい子」が育ちにくい住環境ということになってしまいます。

 けれど、マンションのように家の構造に制限があっても、工夫次第で解決することができます。Jさんのお母さんもキッチンやリビングから、娘の部屋を見通すことができず、個室化を心配していましたが、ある解決法を編み出しました。

 お母さんはJさんと、日常生活の中でいくつかの約束事をしました。

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