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その2・お金を気持ち良く出してもらう方法
若干25歳にして愛人歴10年。最も稼いだ額は一晩で1億、都内高級住宅地に庭付き一軒家を購入し、母と二人暮らしを営むというスゴ腕のプロ愛人のユリエさん。どんなに大金を持っている男性であっても、それは自らが知性と行動力によって手に入れた大切なものである。その“大金”を一体どのようにして、“気持ちよく使ってもうらう”のだろう?
1万円引っ張れたら、100万円でも引っ張れる
逆に100円も出さないような男は、どんなに金を持っていても女に使うことはないという。
ユリエ「愛人仲間の格言に、『1万円引っ張れる客は100万円引っ張れる』というものがあるくらいなんですヨ♪」
そしてしばらくしたら、出会って1カ月記念や誕生日などのイベントデーを設定し、高級なレストランに連れて行ってもらえるようしむける。このとき、「お祝いだから」ときっぷ良く使ってくれる男性なら、引っ張れる客だという。
ユリエ「女にいいところを見せたがる男というのがポイントです。九州男児に代表されるような古風な男性観を持っている方がベストですね」
嘘=ドラマのシナリオ。感動を演出し豪快に使わせる!
金を出させるタイミングとは
ある程度お互いを知り合い、つきあいが進んでくると、信頼や愛情も深まってくる。ここが金を出させ始めるタイミングである。
ユリエ「例えば、『○○さんと出会ってから携帯代が高くなっちゃった。お母さんに仕送りもしなきゃいけないから節約しなきゃ。……でも、○○さんと電話できないなんて寂しいな』というような具体的な嘘をついていくんです。『携帯代くらい俺が払ってやるよ』って言いやすいでしょ?」
好きな女の前では男という生き物はいい恰好をしたいもの。「これで払っておけ」とだいたいのケースで多めに渡してくれるそうだ。
また、つつましい生活を語っていると、「少しは贅沢しなよ」と生活費や小遣いを渡してくれるようになる。このときも嘘が効く。
「お母さん、病弱だから医療費が大変なんだ。老後のこと考えると心配で…」といったようなことを常日頃から言っていることで、「これで親孝行しなよ」と6~7ケタレベルのお小遣いをポンと渡してくれるという。
ユリエ「ちなみに振込はNG。必ず現金でもらいます。何かあったときに、証拠として残ってしまうし、実家やプライベート用の携帯電話番号など調べやすいんですよね」
そして、1億円の夜が訪れる…。
そこは男の人の誠意の問題だから…
さて、彼女の最も稼いだ1晩1億円の話である。彼も新幹線のグリーン車で、偶然の出会いを装った「名刺落とし」で知り合った。
相手はワインバーやエステサロンなどの複数の会社を営む実業家である。一体どんなシチュエーションで訪れたかというと…。
ユリエ「私は基本的に、させない方がお金を引っ張れる、がモットーなんです。イケメンでタイプだったんですが、何となく勘が働いて、この人の場合も焦らしていました。ある時、『いくら注ぎ込んだら…』って冗談っぽく言われたので、私も軽い感じで『いくらとか言われても…。だってお金じゃないでしょ。男の人の誠意の問題だから…。例えば1億を目の前に積まれたら、さすがにクラッとしちゃうかもしれないけど』って返したんです。
ところが次に会う日に、1億円の現金を用意していたという。ユリエ「もちろんこちらも誠意を見せましたよ。でも、こんなことは最初で最後でしょう。ちなみに、このお金で母と住んでいる今の家を買いました。貯金もある程度貯まったし、30歳になったらこのお仕事は引退しますよ」
ファミレスのコーヒーをおいしそうにすすりながら、一見普通のOL風のユリエさんはにっこり微笑んで去っていった。もちろんコーヒー代はこちら持ちである。
1億円を一晩で稼いだプロ愛人の手口(1)