現在の泥棒はスマート
「泥棒がタンスを漁ったり、引き出しをひっくり返したりするっていうのは漫画のなかだけですよ。ほとんどの泥棒は、入って部屋を見渡して、『あそこに隠してありそうだ』という箇所をチェックするだけです。そして触った後は、現状復帰をする。泥棒に入ったことの発見が遅くなればなるほど、捕まりにくいわけですから……」
留守中だけでなく、人がいても入るということは、泥棒は「その家に入ろうと下調べをし、どのタイミングで入ればいいのか狙っていた」ということである。
つまり、泥棒に入られたくなかったら、ホームセキュリティを入れても、狙われないようにすることが、とても大事だということだ。
松田さんは「要塞にする以外、完璧なセキュリティはありません。環境が整えば、どんな人も泥棒に入られる可能性があるのです。大事なのはスキを与えないことです。泥棒は、“家”を見ているのではなく、そこに住んでいる“人”を見ているのです。それを肝に銘じて、セキュリティ意識を高めてほしいですね」と、注意を促した。(つづく)