リクルート上場に、また図書印刷株が反応 各社の持ち分は

 今年最大のIPO案件と注目される人材大手リクルートホールディングスが、東京証券取引所で具体的な審査の手続きに入った模様だと7日のNHKが伝え、関連銘柄の図書印刷が前週末比で50円上昇し547円まで買われるなど再び意識される展開となった。関連銘柄の持ち分を今一度整理してみた。

 有価証券報告書と、一昨年8月の東洋経済のリクルート特集号の算出PER17倍という点で、1株あたり2万円という想定の時価を出してみると次のようになる。

大日本印刷 320万株 640億円

凸版印刷  320万株 640億円

三井物産  300万株 600億円

電通    300万株 600億円

NTTデータ 155万株 310億円

日本テレビ放送網 111万株 220億円

王子製紙  90万株  180億円

図書印刷  90万株  180億円

博報堂DY 60万株  120億円

野村総研  60万株  120億円

 他にも多数の企業が保有しており、有名どころではフジメディアHD、テレビ朝日などもある。

 中でも、図書印刷は2010年から株価は100円台で推移。時価総額は100億円前後で推移していたが、リクルート上場の話題が出るようになって株価も上昇。この日も前週末比で50円も上昇し、547円まで上げる場面があった。

 現状の時価総額が450億円前後であるために、会社規模からすれば最もインパクトが高いせいか、「リクルート上場」関連のニュースでも反応が良い。

 筆頭株主は社員持株会で、社員やその他300人ほどいる。その社員持株会は835万株を保有し、1670億円に上る。

 以下は直近1カ月のIPOの成績。それほど知名度が高い上場はないものの、8勝2敗と好成績を残しており、地合いの良さをうかがわせる。

 銘柄          公開価格 初値 倍率

VOYAGE GROUP 2400円 3360円 1.4倍  7月2日

メドピア         4000円 9250円 2.31倍 6月27日

レアジョブ        1170円 3155円 2.70倍 6月27日

OATアグリオ      4200円 3935円 0.94倍 6月25日

フリークアウト      2000円 7000円 3.50倍 6月24日

ムゲンエステート     1200円 1320円 1.10倍 6月18日

ニュートンフィナンシャル 3320円 3065円 0.92倍 6月16日

インベスコオフィス投資法人10万3000円 10万8900円 1.06倍 6月5日

東武住販         1250円 1400円 1.12倍 5月22日

日本リート投資法人    25万2000円 26万2000円 1.04倍 4月24日
※松井証券公式サイトより

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