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ウェルスマネジメント
敵も味方もたくさんの「モノ言う投資家」ウィリアム・A・アックマン①【ヘッジファンドマネジャー列伝⑯】
百戦錬磨、歴戦の強者が揃っているヘッジファンドマネジャーの中で、ウィリアム・A・アックマンほど「成功」と「失敗」、「敵」と「味方」を明確に持ち合わせている人物は、50歳というヘッジファンドマネジャーの世界では若いとされる年齢を考えても、ほかにいないかもしれない。 -
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松坂大輔に120億払った名物オーナー ジョン・ヘンリー【ヘッジファンドマネジャー列伝⑮】
スポーツチームの所有を、ビジネスとして行っているのが、ジョン・ヘンリーだ。 メジャーリーグのイチローが所属するマイアミ・マーリンズの前身、フロリダ・マーリンズをかつては所有。資産額は24億ドル。 その後はボストン・レッドソックスを購入した。2002年から経営にかかわり、2004年に同球団は86年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成した。 松坂大輔(現ソフトバンクホークス)を、その後の年俸も含めて1億311万ドル(当時のレートで約120億円)で獲得したことなどは日本でも記憶している人は多いだろう。 -
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破産企業に投資が低リスク? マーク・ラスリー【ヘッジファンドマネジャー列伝⑭】
アベニューキャピタルは120億ドルのヘッジファンドで、取り扱うのはディストレス(破産証券)だ。 破産に関連する証券を扱うとは、うまくいけば儲けは大きそうだが、どうしても失敗したときのリスクも高そうな印象がある。 しかしラスリーに言わせると、ディストレスのほうが普通の株式投資よりもリスクが低い。どういうことかは、彼の経歴を追っていくとわかりやすい。 -
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トレンドは読まない、トレンドをつくるポール・シンガー【ヘッジファンドマネジャー列伝⑬】
ポール・シンガーは元々金融関係の会社に勤めていたわけでもなく、設立時の運用資産は友人や家族のものだった。そのため「儲ける」よりも「損を出さない」ことを最初の目標にした。 その目標は会社が280億ドルを扱うなど大きく成長した今も変わっていない。資産の保全を第一に掲げ、できるだけ高い利益率を実現することを目指す。 その方針はしっかり守られており、1977年の設立以来、損失を出した年も過去に2回だけだ。レバレッジもほとんどかけない。彼の会社エリオットは、アメリカで最も成功したヘッジファンドの1つとされている。 -
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ゴールドマンサックス24年勤務の“投資家”ファンドマネジャー、レオン・クーパーマン【ヘッジファンドマネジャー列伝⑫】
ヘッジファンドマネジャーのほとんどは、自分の資産もヘッジファンドに入れて運用を行っている。そうすることで扱う金額を大きくすることができ、それにより受けられる様々なメリットがあるからだ。 そのようなヘッジファンドマネジャーの領域を超えて、あくまでも自分は1人の投資家であるというスタンスで運用しているのが、オメガ・アドバイザーズのレオン・クーパーマンだ。 -
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見た目はロックスターのカリスマファンドマネジャー、ピエール・ラグランジュ【ヘッジファンドマネジャー列伝⑪】
創業200年の歴史にふさわしく、長期で手堅く利益を出していくヘッジファンド、マンAHL。この会社も、革新に挑んでいる。 会長のティム・ウォンはプログラムの強化等で対応が可能ということも言っているが、世界中の株や債券、商品市場などに投資するCTA(商品投資顧問)と呼ばれるAHLはその性質的に、市場の乱高下とはどうしても相性が悪い。2009年には2ケタのマイナスを記録し、その後も低迷が続いていた。 当時のマン・グループCEO、ピーター・クラークは新たな資産を探し始め、買収を打診したのが資産300億ドルのGLGパートナーズだ。 -
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創業200年、マン・グループ会長は香港人のティム・ウォン【ヘッジファンドマネジャー列伝⑩】
世界で一番歴史のあるヘッジファンドは、1783年に創設している。 樽製造者のジェームズ・マンが砂糖の仲介業を始めたことで誕生したのが、最古参にして大手のヘッジファンド、マン・グループだ。 ジェームズ・マンが英国王室海軍にラム酒を提供する契約を得たことで事業を拡大し、総合商社へと発展していく。その過程で資産運用関係の事業を次々に拡大する。 -
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サブプライムで600%150億ドル儲けたポールソン【ヘッジファンドマネジャー列伝⑨】
金融危機で数多くの銀行や団体が崩壊の危機に直面するなか、「金融史に残る最高のトレード」とまで呼ばれるトレードを成功させた人物がいる。 2007年末までに150億ドルの利益を生み出したこのトレードにより、アメリカの連邦議会は、ヘッジファンドがどのように金融市場に影響を与えているかを学ぶことにした。そして、このトレードを成功させた人物の、規制や税制改革に関する提案に耳を傾けることにしたのである。 -
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年俸4000億、リターン149% 豪快運用のデビッド・テッパー【ヘッジファンドマネジャー列伝⑧】
リスクを恐れず、大きな損失を生んでも、すぐにそれ以上のリターンをあげて取り返す、そんなスケールの大きな運用を行うのが、デビッド・テッパーだ。 アメリカンフットボールをしていたという、身長180cmを越すガッチリとした体格にふさわしい豪快な運用スタイルで、その数字も豪快そのもの。テッパーの会社「アパルーサマネジメント」は2003年には最大149%というリターンを記録。ヘッジファンドマネジャーの報酬ランキングの常連で、何度も1位にランク付けされている。 2009年報酬額40億ドル(4000億円)は、史上最高に近い金額だ。 -
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15兆円、世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ【ヘッジファンドマネジャー列伝⑦】
世界最大のヘッジファンドはどのくらいの金額を運用しているのか? 答えは1500億ドル(15兆円)以上だ。小さな国の国家予算を優に超えるだろう。これだけの金額を、1つの会社が扱っている。 レイ・ダリオが率いるヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」は、危ない轍を踏まないバランスのよい運用スタイルで、およそ350のクライアントには公的機関や大学、公的年金基金、慈善財団、国の中央銀行や政府機関なども含まれる。 -
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一晩で10億ドル儲けたジョージ・ソロスの「ブラックウェンズデー」【ヘッジファンドマネジャー列伝⑥】
ジョージ・ソロスといえば「イングランド銀行をひざまずかせた男」という異名が有名だ。 イギリスポンドの暴落を引き起こした「ブラックウェンズデー」の黒幕として暗躍した。 その様子はどのようなものだったのか、そして彼のしたことは正しかったのだろうか? -
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ジョージ・ソロスが2億3000万ドル儲けた「プラザ合意」【ヘッジファンドマネジャー列伝⑤】
ジョージ・ソロスといえば、ヘッジファンドに限らず、投資に関わっていれば知らぬ者のいない超有名ヘッジファンドマネジャーだ。 87歳になった今もヘッジファンドマネジャーでいちばんの資産を持ち、フォーブスの発表によると、資産総額は252億円とされる。 高齢から引退したが、イギリスのEU離脱を前に現役復帰した。 ソロスに関するエピソードは尽きない。複数回に分けて、ソロスが巨額の利益をあげたエピソードを紹介したい。