橋下徹市長が副市長人事で「モンスターぶり」発揮

大阪府職員から大阪市職員へ「耐えて下さい」

 一方、副市長人事の“アメ”。定員3のうち、2人を内部登用、1人を民間からとしている。内部組は、村上総務局長ともうひとり、昨年3月に建設局長で退職し、外郭団体「都市技術センター」理事長を務めている田中清剛氏(61)。2人についてはすでに市議会に伝えられ、31日開催の議会で提案される。

 内部登用の副市長については、候補者リストは市総務局が作ったというが、今年度末に定年退職する村上局長はリストに入っていなかった。村上局長を指名したのは橋下氏だという。「若手を登用すると思っていたので、拍子抜けした」(40代男性職員)とも。また、技術職系の副市長に、天下りしたばかりの田中氏を指名したことも驚きを呼んだ。「橋下市長は、職員の天下り全廃も話していただけに、意外に思った」(同)とも。

 大阪市の状況を見物している40代男性府職員は「橋下氏の懐に飛び込まなければ、損だという印象が植え付けられたのではないか」とし、「橋下氏は3年半の府知事経験で、いまや怪物になった。耐えてください」と話していた。

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