セレブ出産ガイド―「ブランド産院御三家」を徹底比較!

セレブが選ぶ「ブランド産院御三家」とは?

 2009年5月の厚生労働省研究班の調査によると、全国の病院における出産費用の平均額は約42万4千円。都道府県別平均額で最高額だったのは東京都の約51万5千円、最低額は熊本県で約34万6千円でした。

 全国で最も出産費用が高い東京ですが、その中でも特に高額で入院費用が100万円以上かかるような、いわゆる「ブランド産院御三家」と呼ばれる病院があります。南麻布の愛育病院、赤坂の山王病院、築地の聖路加国際病院です。皇室関係者や芸能人、富裕層が利用することで知られますが、最近は高齢出産で経済的に余裕のある方々が、あえてこのようなブランド病院を選ぶ場合も多いようです。最新の高度な医療設備、優秀な医師団、高級ホテル並みのサービスがあり、かつプライバシーが完璧に守られるというブランド産院。これらの病院はそれぞれどのような特色があるのでしょうか?

紀子さまが悠仁親王を出産された「愛育病院」


愛育病院退院時の秋篠宮さまと紀子さま
 御三家の1つ、南麻布の愛育病院は2006年9月に秋篠宮妃紀子さまが悠仁親王を出産された病院として、全国的に注目されました。昭和9年、昭和天皇から皇太子殿下誕生を祝しての御下賜金もとに設立された病院で、元々天皇家との縁が深いことで知られます。皇室の出産は通常宮内庁病院で行われますが、紀子さまの場合は帝王切開が必要だったため、設備が充実した愛育病院が選ばれました。芸能人では水野真紀さん、小島奈津子さん、三田寛子さんなども出産しています。

 出産費用は約60万円からで、隣の有栖川記念公園を望む4階の人気の角部屋はプラス5万円。合計出産費用は、100万円前後は必要です。

 愛育病院の基本方針は自然分娩。1人1人に合ったお産を考え、バースプランに沿った出産ができるように支援してくれます。入院中の食事も味が良いことで有名で、愛育病院の産婦さんたちに人気のある料理を集めた書籍、『愛育病院の安産レシピ』(主婦の友社)も発行されています。

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