下げ相場でも資産はすぐに倍増
2002年と言えば、株価はITバブルが崩壊して以降、右肩下がりを続けていた。そんな折に、貯金していた100万円を軍資金に参戦した。ほとんどの投資家が最悪の連戦連敗ロードを歩んでいく中で、ちまさんはすぐに頭角を現した。
「デイトレードをするようになったんですが、朝一番に板を見て、大物が動きそうな時に提灯でついていくようにしていました。株の(1回の取引で稼いだ金額の)最高は600万円です。それは3日で手じまいしましたけど」
下げ相場の時にも上がる株がある。それは仕手株。ちまさんは、感覚的に掴んでいたのだという。そして、来る日も来る日もトレードに明け暮れた。だが、ドレードに人生を賭けようと思っていたのに、いざ、のめり込んでみると、不思議とそんなに楽しくない。
「ずっと部屋に閉じこもって、誰とも話をしないで1日が終わることも多かったです」と当時を振り返った。専業トレーダーを経験したからこそ、ツラさをよく知っている。2007年でいったん、専業生活にピリオドを打ち、OLとなった。「毎日、家を出て外に行けることがありがたいし、自分一人だけじゃないのが楽しい」のだという。
この時、まだFXとは出会っていなかった。