潜在意識を解放する逆行催眠とは?
Aさんが語ることには、例の占い師は中島さんに対し、「“逆行催眠”という洗脳術を使っていたのではないか?」という。
「逆行催眠」とは、インナーチャイルド(内なる子供)と呼ばれる潜在意識を意識化してトラウマやストレスに向き合う療法である。治療後は手をパンと叩くなどして、現在の自分(現実)に戻すのが通常だが、催眠をあえて解かないこともできる。内なる子どもを解放したままにしたため、欲望に歯止めがかからず、肉を食べ続けて太り、仕事でもワガママ放題をしたのではないかというのがAさんの見解だ。
ちなみに「肉」は外見的な美にこだわった中島さんを、ストレスから解放させる象徴である。誰にでも何か大きなコンプレックスやこだわりはあるもの。それを見つけ、操ることが洗脳の決め手にもなる。
洗脳の最終手段は「家族からの切り離し」。そして「疑似家族」である。