起業して絶対に失敗しないビジネス展開法が存在した

撤退基準は明確ですか

 一方、一生懸命頑張って売ろうとするのですが、全く売れない場合もあります。この場合は、自分が画期的だと思っている製品にニーズがないことを意味します。

 よってまた製品を作っていない傷の浅いうちに撤退するか、方向転換すべきでしょう。

 さて私の知り合いに起業して2年後、倒産し、大失敗した人がいます。当然、離婚もし、相当な借金を背負い、全てを失いました。

 そこまでひどい状態になってしまっては再復活が出来ません。よって起業時にもう一つ大切な事は、撤退基準を明確にしておくことなのです。

 私は株式会社フォーバルの大久保代表取締役会長が開いている勉強会に通っていた時期がありますが、大久保会長もこの撤退基準を明確にすることの重要性を毎回のように話をされていました。

 つまり「3カ月後、○○の所まで達成が出来ていなければ、廃業する!」や「現在の資金が○○円まで減ったら撤退する!」といった明確な基準をたてるのです。

 大失敗した知り合いは経営状況がかなり悪くなっていた時、大手企業から月間2百万円のコンサルティング案件が舞い込んできて、「これで会社が何とかなるかもしれない!」と思ったそうです。

 多分、このような状況ではほとんどの人が同じ心境になると思います。

 しかしハッキリと申し上げますが、そんな美味しい話はありません。それに飛びついてしまうこと自体、撤退基準がないために、盲目になってしまったと言えます。

 これは本当に大切なことです。ずるずると儲かりもしない事を続けてしまうと、傷口が広がり、まともな判断も出来なくなるのです。結局、月間2百万円の話は、はなからなかった案件らしく、利用されるだけ利用されて終わったようです。

 最後にもう一つ。

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