起業して絶対に失敗しないビジネス展開法が存在した

最も大切なものは時間

 月間200万円のコンサルティング案件が実際にあったとします。起業して間もない頃は受注しても構いませんが、起業して2年目以降、そういった案件は断るべきです。

 なぜならば、経営者で一番大切なのは何度も申し上げますが、時間です。月間200万円で自分の時間が例えば50%もとられるような事があっては事業の拡大が出来ませんし、割に合いません。

 起業時、私も1週間に1度2時間コンサルする案件で月間70万円をもらっていた頃があります。しかしその2時間のコンサルのために10時間近くかけて資料を作る必要がありました。

 1週間にしますと合計12時間、1カ月で48時間です。

 非常に割に合わなかったため、契約して2カ月後には週に1度のコンサルを止めてもらい、相談のあるときにメールにて質問を送ってもらう方式に変えてもらいました。

 ラッキーな事にコンサル金額の減額はなかったのと、この方式であれば、1カ月1時間もかからないので、割に合うと判断し、その後、3年間、コンサルをしたことを覚えています。

 以上から、第4回目をまとめますと、

1.売れてから製品は作る
2.必要コストは販売したお客様でまかなう
3.まかなうことが出来た後も自分で開発しない
4.撤退基準を明確にする
5.経営者は時間が命

 以上をスタートアップ時に知っておくと、まず失敗はありませんし、仮にうまく行かなくても失敗を最小限にする事が出来ます。

 このノウハウは起業家にとって非常に大切だと思うのです。

 次回は、起業して間もなく、一気に成長していくと様々な問題が起きてきます。その問題についてお話をしていきます。

 ◆森田 健太郎 1967年生まれ、大学院卒業後、KDDIに就職。4年半後、ヘッドハンティングによってマカフィーに転職。2000年にセールス世界一となり最年少部長に昇進。その後、ベンチャー企業の役員を経て06年グリーンツリーを設立。4カ月でCMS業界トップレベルに。現在は美容事業も展開中。
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