上場廃止のクロニクル、前会長は自殺していた

シンガポールのファンド9億円を私的流用

 昨年1月、クロニクルは過去の会計処理と有価証券報告書の虚偽記載の疑義に関する事実関係を調査を、第三者委員会を立ち上げて調査を行った。

 調査結果によると、前会長はシンガポールにファンドを組成して資金を流し、ファンドから自身に対して資金を流して個人的な流用を計画していたことが判明。ファンドは3つ組成し、合計出資金額は9億円以上だった。

 同委員会は前会長について「創業者の一人で、会社の経営が苦しい中を乗り切ることに成功してきた実績があった。そのため影響力は絶大で、事実上のワンマン経営となぅており、他の役員も信頼するとともに絶対視しており、支持に逆らうのが困難
な状況にある」と評している。

 後に、証券取引等監視委員会から、この件を問題にされ、6443万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告されている。

 現在投資事業は、前会長がいなくなったために部門としては廃止されている。

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