上場廃止のクロニクル、前会長は自殺していた

遺産の全貌はいまだ不明

 前会長はその後、遺族が相続財産を放棄している。というのも、負債を含めた財産の全貌がいまだに明らかになっていないからだという。こうした類の負債が他にも存在する可能性も捨てきれず、そのため遺族全員が相続する権利を放棄したそうだ。

 世田谷区の閑静な住宅街に建つ地上2階地下1階建ての自宅は、価格は1億5000万円以上だとされるが、今年2月に入ってから約1億円の抵当権が外されており、人の手に渡った模様だ。

 クロニクルは現段階においても、生前に渡した6000万円の見せ金を回収できていない。

 そこで同社は、東京家裁に相続財産の管理人の選任を申し立て、弁護士が選任されている。弁護士は「取材にはコメントできない」としたが、前会長の財産の全貌については「把握できていない」とした。同社は回収を目的として、この財産管理人を東京地裁に提訴している。

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