もう3億、4億は稼げない! リーマンショックを機に変わった愛人契約

稼ぎは1億円の月給20万円のOL

 また、別の女性、矢島優子さんは、月の家賃が30万の高級マンションに住ませてもらったり、別れるときには手切れ金として100万円もらったりしたことがあると語っていた。ショートカットがよく似合う、切れ長の目が美しい楚々とした和風美女である。

 「相手はだいたい社長さん。当時は自由に動かせる現金が多かったのでしょうね。ある人は、クルーザーを持っていて、よくクルージングに連れて行ってもらいました。デッキでシャンパンなんか飲んで、優雅な時間を過ごしていましたね。ただ、そうやって楽しく生活しているだけで、いい家に住めて、生活も何も気にすることがなかった。今、振り返ってみると夢のような生活です。当時は、それがずっと続くと思っていたんですが……」

 優子さんは、別の事情で7年前に愛人業から足を洗った。現在は、派遣社員として20万弱の給料を得るOLだ。それまでは、ホステスや社長秘書といった、いかにも“愛人的”な職業についていた。これまでに貢がれた金額は、彼女もまた「億」をくだらない。

 「今、飲みにいって、昔の愛人仲間などと話すことがあるのですが、大変みたいですね。とはいえ、単なるOLになった私に比べたら、ずっと優雅な暮らしをしているのも事実なんですが……」

 冒頭の敦子さんは、18歳でクラブホステスとしてデビューし、同時に愛人業に足を踏み入れた。以来、ほぼ断続的に愛人業を続けている。そんな彼女が言うには、“愛人のシステム”が大きく変わった時期があるということだ。

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