もう3億、4億は稼げない! リーマンショックを機に変わった愛人契約

きっかけは2008年のリーマンショック

 「今、振り返ってみると、リーマンショックだったのかなと思います。それまでは“月のお手当”というように、月極での関係がほとんどでした。ですが、デフレとか不景気とかが続くに従って、“その都度払い”という関係が増えてきたのです」


 もちろんそれまでも、“その都度”支払うような関係がないわけではなかった。だが、ある程度の地位と金銭的余裕のある男性は、「女性を手に入れ、自分の庇護下に入れる」という意識が高い。

 そのため、ステディな愛人関係になったら、生活の面倒を見る代わりに、愛人の自由などもある程度束縛し、他の男性を寄せ付けないようにもしておいたそうだ。

 「やはり家を借りてもらうと、他の男性を呼ぶことはできません。相手は忙しい人ですから、『今からいく』と言われたときに、『はい、分かりました』といつでも迎え入れる準備をしておかなければなりませんでした。窮屈ではありましたが、その分、安定している上に、裕福な生活をできたので文句は言えません」

 ところが、景気の低迷が続いて中小企業の経営者に多額の現金を自由に動かせるような余裕がなくなってきたと同時に、価値観も変わってきた。

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