もう3億、4億は稼げない! リーマンショックを機に変わった愛人契約

「月極愛人」システムは世の中に役立つ

 「今のお金のある人って、昔のように派手な女遊びをしようという人が減ってきましたよね。愛妻家でイクメン、家族を大事にする人も多いし……。逆に、未婚男性やバツあり独身の方が増えているので、そういった方で結婚に興味がない人が愛人遊びをするというケースも増えてきました。そういった方が求めているのは、女性に癒される時間。逆に、特殊な趣味がある人は、やはり愛人遊びをするのですが、そういう方が求めるのは“嗜癖の満足感”です。今や愛人も専門性が問われる時代になったんです」

 ちなみに現在、敦子さんは、常時5、6人の愛人と交際をし、その都度5〜10万円のお手当をもらっている。会う頻度は、月に1、2回。長い人で5年、短い人でも半年ほどの交際だという。愛人からもらう“お手当”を中心とした月の収入は50〜60万円。多い月だと90万くらいになるという。

 しかし、「貯金はしてないですね。多く使っているものは、洋服代や美容代。月に20〜30万使います。あとはおいしいものを食べたりして、ほぼ使い切ってしまいます」と豪快である。

 だが、前出の優子さんはこんなことを言っていた。

 「こういうお金は残しちゃいけないなと思います。飲んだり、贅沢したりして、いろんなところにお金を落としせば、みんなが幸せになる。そうやって使わないと」

 確かに、惜しげもなく酒やブランド物、エステなどにお金を落としてくれるのは、愛人を始めとした“女”を武器にして生きる女性たちかもしれない。彼女たちが豪快に金を使うことで、経済が回っていた部分があったのだったら、“月極愛人”というシステムは案外世の中のためになっていたのではないだろうか。

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