NSX、ランボルギーニ、ケーニグセグ……最高2憶6000万のスポーツカー市場

2憶円のランボルギーニはカーボンファイバーが売り

 ホンダの生産は10年ぶりだが、ヨーロッパでは毎年新たなスポーツカーが発表されている。
 イタリアのランボルギーニ社が今年、新たに発表したのが、同社の看板車種「ミウラ」の50周年を記念したシリーズだ。50台限定で生産した「アヴェンタドール・ミウラ・オマージュ」はほぼ売約済みとなった。
 価格は、5348万7534円(税込)だ。


先日発表されたランボルギーニの最新モデル
 同社が力を入れているのは「カーボンファイバー(炭素繊維)」だ。カーボンファイバーの強みは軽いが丈夫で、複雑な成形も可能なことだ。
 スポーツカーのスピードを可能にするためには、軽量化が欠かせない。
 しかしスポーツカーの走りを支えるうえで求められる丈夫な素材という必要性をすべて満たすものとして、ランボルギーニ社は30年にわたる研究を行い、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)の開発で日本の三菱レイヨンと共同研究をしてきたほか、名古屋工業大学など学術機関とも提携をしてきた。

 2016年、ランボルギーニはジュネーブ・モーターショーで剥き出しのカーボンファイバー製ボディが特徴の最新の限定モデル「チェンテナリオ」を初披露した。価格は175万ユーロ(約2億円)だ。


ランボルギーニは日本での売れ行きが好調
 まだコスト面での課題が多く、現在はスポーツカーなど生産台数の限られたものにのみ使用されている技術だが、今後は量産車にも使用していきたいという考えがある。

 ランボルギーニは現在日本のみならず世界的に売上が好調で、2015年の販売台数は3245台と過去最高を記録した。日本での販売台数も349台となり、数字を伸ばしている。

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