富裕層に人気No.1の秋葉原メイド(アキバ経済編)

競争率300倍の難関を突破

 まず、メイドさんという職業にも面接がある。誰でもなれるというわけではない。今回登場する、今田なおさんは、今の店舗の面接をクリアーして採用されるにいたっている。その競争率が信じられるかどうかはともかく、約300倍にも上るという。ちなみに、今田さんが採用された決め手は「いい意味でアキバっぽさがなく、しかも清潔感とお嬢様っぽさがある」(同店社長)ということだった。

 今田さんは大学を卒業し、東京都内で看護師としても働いていた。その後、別の仕事を探すことになったのだが「人に尽くすようなところが似ている」と抵抗感なく受け入れることができた。それまでは縁がなかった秋葉原に飛び込んだのだが、人間何が向いているかわからないもの。

 メイドになってからは「生きやすくなったというか、人生自体が変わりました。以前は人見知りして、ビクビクするように生きていたんですけど、今は目立ってナンボというふうに性格が変わりましたね」と人生が変わったようだ。先日、初のDVD「BABY」もリリースしたが、確かに目立ってナンボといのは本当のようだ。

 今田さんのお客さんには高所得者、さらには投資家や経営者らが多く、会話はアニメなどではなく自然と投資や経済の話が中心になるそうだ。秋葉原の街角ではどのように、経済は動いているのだろうか。たまには、こうした視点から経済を見てみるのもおもしろいだろう。

 ちなみに「最近は高級車で来店する人の数は減っているようです」という。秋葉原でも経済は日々、新たな動きを見せている。

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