富裕層に人気No.1の秋葉原メイド(アキバ経済編)

秋葉原はヘビーからライトへ


JR秋葉原駅前
 「昔も今もニッチ市場が盛んな街が秋葉原なのです。でも今はマニアックなニッチから、ライトなニッチが主流となっています」

 そう話すのは、秋葉原の事情に詳しい会社経営者だ。

 3カ月で新しい店舗を増やしているライト感覚のメイド喫茶のチェーンがあったり、また、マニアの物だった同人誌市場を年商数百億円規模にした流通企業があったりするという。また、メイドさんが接客するジーンズメイトの出店も予定されていたり、皆さんも見たことがあると思うがDJOZMAやレイザーラモンHGなどに仮装する宴会芸グッズは、一発大ヒットを飛ばせば家が一軒建つとも、秋葉原界隈では言われているほどだ。この街にも、確実に新しい時代の波が押し寄せてきている。

 また、今田さんが「個人的に注目していた」という家電量販店ラオックスも中国企業に買収されたが、これは一種の象徴的な出来事でもあった。中国資本や中国製品は、もはや珍しくはなくなり、当たり前にさえなっているからだ。

 前出の経営者は「中国製品が多く入ってきて商品やサービスの価格が下がった上に、お客さんの目も確かになったので、今は高品質、高サービス、低価格の三拍子そろって当たり前の時代になりました。伸びている会社やお店は、みんなそうですね」と話す。また、客層の一般化とも合わせて、どちらかと言えば、量販店の方が客入りは良いそうだ。

 駅を挟んで、客足の良いポジションに家電量販店の二大巨頭、ヤマダ電機、ヨドバシカメラが陣取る。この2店の進出が、この街のライト化を最も象徴している光景かもしれない。

 次回は投資で資産1億円を目指す今田なおさんの投資ライフを紹介する。(続く)

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