マルケジ・アンティノリ(イタリア)
1966年から社長を務めるピエロ・アンティノリ氏は「過去20年間で、それ以前の200年間よりはるかに多くのものが変化しました。 私たちはさらに高品質で個性的で魅力的なワインを生産するため、伝統を守りつつも、革新的な技術を積極的に取り入れて生産を行っていきます」と語っています。
現在、ピエロ氏の3人の娘がマルケジ・アンティノリの26代目の世代を担うべく、経営に関わっています。
シャトー・ムートン・ロートシルト(フランス)
シャトー・ムートンは1855年の格付け時は第2級にランクされましたが、1973年の格付けの見直しで第1級に昇格した唯一のシャトーです。また1924年、ブドウの収穫からワインの生産・瓶詰めまでの工程をすべて同一シャトー内で行った、初めてのシャトーとしても知られています。1945年から採用された芸術家が手掛ける毎年異なったデザインの「アートラベル」はコレクターズ・アイテムとして高い人気を誇っています。
1988年より、シャトーの経営はフィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人とその3人の子供たちに受け継がれています。
メゾン・ジョゼフ・ドルーアン(フランス)
現在の社長は1957年に事業を引き継いだロバート・ドルーアン氏で、4代目の後継者となる同氏の子供たちも経営に関わっています。ロバート氏はコート・ド・ニュイ地区の有名なブドウ畑を次々と拡大し、1968年には「レ・クロ」などのグラン・クリュのブドウ畑を購入して、同社の世界的地位と評価を高めました。現在、同社は150エーカー以上のブドウ畑を所有しています。
エゴン・ミュラー・シャルツホーフ(ドイツ)
シャルツホーフのブドウ畑は元々ローマ人によって開墾されたとされ、中世までに約700の畑が開拓されましたが、それらは修道院に帰属していました。フランス革命後に修道院の資産が解体・販売され、1797年に同地域の畑をエゴン・ミュラー・シャルツホーフの創設者が取得。 以来エゴン・ミュラー家に受け継がれ、現在4代目当主がその味を守っています。