世界的名門ワイン造醸家「プリムム・ファミリエ・ヴィニ」来日ディナー【2】

ヒューゲル・エ・フィス(フランス)


ヒューゲル・ファミリー
 フランス・アルザス地方に1639年、ハンス・ウルリッヒ・ヒューゲル氏が創立した「ヒューゲル・エ・フィス」。360年以上の歴史を持つ、アルザス地方の最高級白ワインを生産するワイナリーとして知られています。

 フレデリック・エミール・ヒューゲル氏は高品質な白ワインの生産と促進に尽力し、彼の息子であるジャン氏が事業を引き継いで拡大。19世紀までに、同社は最高級白ワインメーカーとしての世界的地位を確立させました。

 現在ジャン氏の3人の息子、ジョルジュ氏、ジャン氏、アンドレ氏が同社を経営しています。


シャンパーニュ・ポル・ロジェ(フランス)


 1849年にポル・ロジェ氏によって創設された、フランスのシャンパンメーカー「シャンパーニュ・ポル・ロジェ」。150年以上にわたって格調高く高品質なシャンパンを造り続け、元英首相チャーチル氏が愛飲し、また英国王室御用達に任命されるなど、世界的に高い評価を得ています。

 同社は地下30メートル、2500平米の広さのセラーを所有しており、そこで長期間じっくり寝かせることで、繊細で果実実豊かなシャンパンを造りだします。また同社は木の樽を用いず、2001年から発酵にステンレス・タンクを導入。発酵段階の管理を徹底させることにより、より品質の高いシャンパンを生産できるようになりました。

 現在4代目となり、創業者の曾孫にあたるクリスチャン・ポル・ロジェ氏のもとで、パトリス・ノワイエル氏が社長を務めています。


ペラン・エ・フィス(フランス)


ペラン・ファミリー
 フランス・ローヌ地方の名門ワイナリー「ペラン・エ・フィス」。同ワイナリーを経営するドメーン・ペラン社は「シャトー・ド・ボーカステル」と「ペラン・エ・フィス」を所有し、現在、1909年の創業から4代目となるジャン・ピエール・ペラン氏とフランソワ・ペラン氏が経営を行っています。さらに5代目世代のマルク・ペラン氏など、4人の後継者が経営に関わっています。

 ペラン家のワイン造りはオーガニック製法にこだわっていることが特徴。化学肥料を使わず、羊の糞とブドウ絞りかすを混ぜた堆肥を使用するなど、自然を活かしながら繊細で洗練されたビオディナミワインを造りだしています。


シミントン・ファミリーエステーツ(ポルトガル)


ポール・シミントン氏
 「ダウ」「グラハム」「ワレ」「スミス・ウッドハウス」など超名門ポートハウスを多数擁するシミントン・ファミリーエステーツ。世界のプレミアム・ポートの1/3以上を生産・販売していることで知られています。米「ワインエンシュージアスト」誌の2007年度「ヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれました。

 シミントン・ファミリーの歴史は、1882年にアンドリュー・ジェームス・シミントン氏がスコットトランドからポルトガルに移住・結婚したことから始まります。同氏の子孫はその後、数々の一流ポートワインブランドの共同経営や買収を繰り返し、現在13代目となる6人が伝統を守りつつ経営を行っています。


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