曹操の墓発見で“自称子孫”が次々現る

◆DNA鑑定で結論は出ない
 曹操の頭骨を使ってDNA鑑定を行い、墓の真偽を確かめることについて河南省文物考古研究所の専門家は2つの難点があるとしている。一つは曹操の末裔を断定し見つけ出すこと。もう一つは、有効な遺伝子を抽出すること。

 こうした問題に関して、湖南省六合国学書院の黄守愚(こうしゅぐう)教授は曹操の頭骨のDNA鑑定は筋違いだとの認識を示している。黄教授の話では、現在、全国には厳格な意味で完全な家系図は残っておらず、系譜だけでは曹操の末裔と証明したことにはならない。

 また、曹操の死から現在に至るまで、すでに1800年の時が流れている。少なくとも80数代を経た現在、DNA鑑定は有効な根拠になるだろうか? 鑑定は作業が不可能な上に、科学的結論を出すこともできないと見られている。

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