チョコレートは絶対に若者にウケる!!
何さんはチョコレート販売が可能性のある分野に思えてきた。まず、中国に一店舗だけある、チョコレート店に行って店主に話を聞くことにした。その店の女性店主は、彼女を厚くもてなし、アドバイスをしてくれた。何さんは「すでに40歳を過ぎた店主が、若者の間で流行っているチョコレートを売って儲かっている。自分なら、もっとうまく出来るはずだ」と確信したという。
しかし、この店はチョコレート専門店ではなく、一緒にケーキなども販売していた。何さんはこうした形態ではなく、手作りチョコレートの「専門店」を開きたかったのだ。さらに、自分で作ったチョコレートを売るだけでなく、顧客もチョコレート作りに参加できるような店をイメージしていた。
何さんは、チョコレート専門店のアイディアを両親に打ち明けたが、はじめは大反対された。何より彼女には社会経験がなく、両親は「まずは普通の会社で働くべきだ」と進めたが、彼女の決意は揺るがなかった。チョコレートが栄養面で優れていることやこの分野の可能性を説明し、何度も説得した。そしてついに両親はお店を始めることに賛成し、さらに資金面でも援助してくれることになった。