FXで2.5億円稼いだ「指標スキャル」とは?

利食いは失敗しても損切りは失敗するな

 株式投資ではなかなか損切りができず損失を膨らませることも多かったHappy氏。この苦い経験は、2007年にFXと出会ってから活きるようになった。指標スキャルに活路を見出したHappy氏。ただし、日中に仕事をしながらトレードすることは難しいため、専業トレーダーの道を選んだ。

 「わたしがタイムクォート(発注処理の時にレート固定ができるため、スリップが起きない)を使ってトレードしていた時に、指標発表の後は、為替が一方向に動き出すということがわかったんです」

 この特性を嫌う人もいるが、逆にHappy氏はチャンスと捉えた。指標発表の決まった時間に、自分で決めた通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円)の動きを監視して、どのペアで、どこでエントリーして、どこで決済するかを決めるだけ。

 「やはりボラティリティがないと効率的には儲けられません。指標スキャルだと市場の歪みを突いた優位性のある取引ができますし、100倍のレバレッジをかけてもスキャルなら資金効率を高める武器になります。要は、損切りをだいぶ早く、そして利食いも早くすればいいだけです」

 では、実際に米雇用統計が発表された今年4月2日のトレードを見てみることにしよう。

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