まずは口座を開きまくることから
JACK氏の証券口座は現在80社、約100口座にも上る。大手はもちろん、ネット、そして昼休みや休暇を利用して東京・茅場町の地場証券などを回った、営業努力の跡でもある。
「まずは支店に顔を出して、担当者と話をして仲良くなることですね。推奨株を買ってやったり、時には投資信託も買ってやったり、お土産も持っていったりします。ベンツのキー、ロレックスの腕時計を持っていくのは、金は持っていてメリットのある客だと思わせるためです」
そうして親交を深めるうちに、証券マンの個人携帯の番号を押さえる。つまり、証券マンは社内では、話せないことも外回りなら話せることもある。そこまでいけばしめたものだ。JACK氏は、自宅まで来てもらうこともあるそうだが、その際は、最寄りの駅まで愛車ベンツで迎えに行くという。
こうして攻略してきた証券マンは数知れず。また「担当の証券マンと話をするだけでも、自分が知らない情報を教えてもらえることもあります。例えば、(証券マンが)自分は○○株配分されている、と話してくれることもあります」という余談も。これも日頃からキッチリと、支店事情に精通しているからこそわかる情報だ。まずは支店に足を運ぶことが大事だ。
だが、相手も人間。担当の証券マンとどうしても相性が合わない場合や、攻略できない場合がある。その時はどうすればよいのか。次の項で明らかにする。