「AKB商法」で吉本興業のNMB48は成功するか?

「右」も「左」も観客で埋まる


 吉本興業の主な不動産資産としては、大阪・難波地区には、なんばグランド花月(NGK)、そこから道一本隔てた本社ビル、さらには各種テナントが入るYES・NAMBA ビル。さらには、心斎橋2丁目、梅田などの大阪市の一等地にもテナントビルを所有していた。梅田と心斎橋については、合計約140億円で売却している。

 いくら地方が不景気とは言っても、NGKの近辺は観光客も多く、日中は人通りが途絶えることはない。しかも吉本興業は、関連の旅行会社がツアーとして吉本新喜劇を組むために、客足も安定している。

 ただ、同じ建物の中でも現状は、∞ホール自体に大きな目玉は見あたらず、NMB48が目玉になることは間違いない。

 キャパシティーを最大の200人に設定して、一週間に2回公演(1日2回で週4回公演)を行い、毎回8割の席が埋まったとする。秋葉原のAKBの劇場の入場料が3000円ということで単純計算すれば、48万円ということになる。これにプラスしてグッズ販売を行えば、まとまった日銭は入ってくる。

 ◆一週間あたりのチケット売上
 (160人×3000円)×4回=192万円

 一月あたりにすれば換算すれば約800万円になる。

 だが、これはあくまでも皮算用。明らかに吉本ファンとは違うと思われるファンが会場まで、わざわざ足を運ぶのかどうか。

1 2 3 4
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる