スタイリッシュな白衣を欲しがる最近の医師
「PROFESSOR’S ROUND」の店内
同店のオーナーは現役の神経内科医でもある藤元流八郎氏。昨年の8月にショップをオープンさせたが、兼業というハードな条件を汲んでまでも、白衣のセレクトショップを開いた理由は、医師たちの不満の声を数多く聞いていたからだった。
医師や看護師の象徴でもある白衣。とはいえ作業着である白衣は、使い捨ての消耗品というとらえ方が一般的で、ドクターが白衣を購入するのは、たいていは病院の売店で売られているサイズのみが選択できる画一的なものだけだった。
「病院で支給される場合もありますが、ほとんどは個人が売店で“おばちゃん、Mサイズちょうだい”“はいよ”というやり取りで白衣を買います(笑い)。ブランドもなにもなくて、サイズのみ。もともと作業着ですし、汚れなどで頻繁に取り換えるもので、そんなにこだわる必要もなかったのかもしれません」
ところがここ数年、アメリカドラマ『ER』に代表されるような、国内外の医療ドラマが盛んに放送されるようになると、現役の医師たちも、ドラマに登場するようなスタイリッシュな白衣を求める傾向が強くなってきたという。