大阪No.1ホステス決定戦「北新地クイーン」を今年開催しない事情

「キャバクラまがい」のクイーンが誕生してしまう?


 「初回は、審査員の投票だったが、2回目は、最終のイベント会場の来場者にも投票権を与えたため、会場動員が多いクラブが有利だった。初代、2代目は、老舗クラブから誕生しているが、2回目のやり方を続けると、動員力のあるクラブが有利になる。となると、キャバクラまがいの新興勢力からクイーンが誕生するようになったかもしれない」

 コンテストは、1年休み、やり方を考え直す必要もあったようだ。

 初代北新地クイーンは、2008年11月に誕生した。ANAクラウンプラザホテル大阪(大阪市北区)で開催された「ようこそ! 北新地」イベントの目玉行事だった。

 このときの選考の手順はこう。北新地に勤める若手ホステス34人が応募、書類審査と2次面接を実施した。イベント当日は、最終選考に残った16人が着物姿で登壇し、実行委員7人の事前投票とゲスト審査員30人の合計得点で集計が行われた。

 この結果、初代クイーンには「倶楽部うえだ」のまり子さん、準クイーンには2人が選ばれた。

 一方、2009年11月に実施された2回目の応募総数は、18人と少なかった。北新地社交料飲協会では、「初代が話題となり、『レベルが高い』と思われたことが原因だ」と分析した。


「わが北新地」より
 10月下旬に行われた13人の審査員による面接審査の得点と、イベント当日に集まった1000人を超える来場者のうち、500人にも投票権を与えた。

 2代目クイーンに選ばれたのは「クラブ石川」のあや子さん。準クイーンには3人が選ばれた。

 このとき、クイーン、準クイーンらが「この後、どうぞお店へお越しください」と壇上から呼びかけた。この思わぬ一言が、のちに大きなトラブルを引き起こすのだった。

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